「このプロダクト、ロゴがなくても “どこのブランドか” わかるか?」
アパレルでも、ルアーでも。 新しいものづくりに取り組むたびに、僕たちが必ず立ち返る問いです。前職で提案書をレビューされるたびに、上司によく言われていました。
「どの会社にでも当てはまるような浅い提案書は書くな」「その企業にしか存在しない、固有の“課題”をつかめ。WHY?を繰り返せ」と。何度も言われたその言葉は、いまのものづくりにもまっすぐ通じています。
たとえば───
そこに、僕たちは本質があると思っています。……もちろん、ブランド側としてはロゴを目立たせたい。写真に映れば拡散されるし、広告効果もある。その気持ちはメーカーをやっていれば痛いほどよくわかります。でも正直、ロゴが“ノイズ”に見えてしまう瞬間もあるんです。少なくとも僕(君塚)にとってはそう。たとえハイブランドでも、「ロゴに頼ってる感じ」はイケてないと思ってしまう。
服は装置。袖を通した瞬間に気分が上がったり、自信が湧いたり──
一日を気持ちよく過ごすための“装置”なんです。だったら、僕たちはロゴよりも“佇まい”にこだわりたい。Flowfulworksらしい存在感は、きっとそこから生まれるはずだから。
Flowfulworksがずっと大切にしてきたのは、「没頭する体験=Flow experience」。
釣りでも、音楽でも、酒でも。その瞬間に、深く浸れることが人生を豊かにしてくれる。だから僕たちは、「集中を妨げるもの」を極限まで削ぎ落とす。それが、すべてのプロダクトに共通する設計思想です。
備えている機能性として───
「ロゴがなくてもFlowfulworksだと伝わる」ことを目指してデザインしています。これはルアーも同じ。一見、工業製品っぽく見えるかもしれないけど、実は全部、国内の工房で手作業で作ってるんです。“思想を宿す”ものづくりを。
この開襟シャツは山岳系ギアブランド「MANIGCEPT」と一緒に作りました。デザインへの解釈も、機能美の哲学も、驚くほど方向が一致しています。ブランドの思想に沿って売上の一部は環境保全のために寄付します。
このシャツは、釣りアパレルに対する小さなアンチテーゼ、僕らなりの意思表示です。売れるかどうかは、正直どうでもいい。ただ、この哲学に共感してくれる人に纏ってもらえたら、それだけで嬉しい。
好きなものを、徹底的に作る。
それが、僕たちFlowfulworksの原点です。
紹介した開襟シャツは7月末にECサイトから購入いただけます。
こちらから